2019年 11月 15日 勉強習慣のつけ方~林田ver.~【東進HS町田校】
こんにちは!
担任助手1年の林田喬介です。
現在、慶應義塾大学法学部法律学科に通っています。
2020年東京オリンピックのマラソンと競歩の競技会場が、
東京から札幌に変更となりました。
9月から10月にかけてカタールのドーハで行われた世界陸上において、
女子マラソンの棄権者が4割に達したことを受けて、
急遽選手ファーストの観点から変更となったというのは周知の通りです。
小池さんは、「そんなの聞いてない!」と猛反発するも、後の祭り。
結局会場変更にまつわる費用を東京都は一切負担しないことを条件に、
札幌への会場変更が決まりました。
ただ、この問題は
「賛成か、徹底抗戦か」という究極の二者択一の判断を迫られた小池さんが、
「合意なき決定」という「アウフヘーベン」を持ち出したことにあると私は思います。
今回の札幌案というのも、
トップに回ってくるまでに物凄い時間と人数をかけて散々議論されていたはずです。
それでも、結論が出ないものに明確な答えを出すのがトップに求められている役割であり、
その結果として都庁職員や都民の意識が前向きなものとなる判断を下すべきだったと思いませんか。
少し字数が多くなってきたのでこの辺でやめますが、
慶應の入試などで小論文を使う皆さんはこれ位の問題意識を持ててもいいと思います。
さて、本日のテーマは”勉強習慣のつけ方“です。
皆さんは(我々もですが…汗)、「勉強しなきゃ……。」と頭ではわかっていても、
なかなか重い腰が上がらないなど、
「大事なことをやる必要があるのに、やる気が出ない」という経験をされたことはありませんか?
しかし、行動に移すときに「やる気」は必ずしも必要ではないのです。
そこで今回は、
どうしてもやる気が出ないけど、これ以上やるべきことを先延ばしにしたくないという方にむけて、
勉強習慣のつけ方を伝授していきたいと思います。
➀“とりあえず動く”
米Vanderbilt Universityの研究によると、
人間の「やる気」は、脳の部位“側坐核”から分泌される神経物質“ドーパミン”という脳内物質によって引き起こされるということが立証されています。
要は、
やる気がある状態とは「ドーパミンが大量に分泌されている状態」
を指すと考えられるでしょう。
では、ドーパミンはどのようにすれば分泌されるのでしょうか?
側坐核は、勉強を行う、体を動かすなど
「実際に行動を起こしているとき」に活性化します。
逆に言えば、
寝転がっているときや、座ってテレビを見ているときなど、
行動を起こしていない時には脳坐核が活性化されずドーパミンが分泌されません。
皆さんは、
「このゲームをクリアしたら」
「友達のインスタやツイッターを確認してから」
と勉強に取り掛かるのを先延ばしにしていませんか?
ただスマホ等をいじっていても、
いつまでたっても怠ける状況から抜け出せないのです。
東京大学薬学部の池谷裕二教授は、
そもそも「やる気」という言葉は、
「やる気」のない人間によって創作された虚構ということを前提にして、
「やる気を出すための方法」を考えるほど無駄なことはないと断言しています。
やる気が出ないからこそ立ち上がる、参考書をめくる、手を動かす。
「行動することでしかやる気は引き出せない」と覚えておきましょう。
②とりあえずやるべきこと~具体的に~
とりあえず動くことが大切であるとわかったところで、
最初のアクションとして何をするべきかを考えていきます。
ドイツの心理学者・クレベリンが、
「作業興奮」と名付けたものをご存じでしょうか?
例えば、
1ページだけ読むつもりで参考書を開きます。
読み進めるうちに心理的負担が軽くなり、
「この勢いであと3ページ進めようかな」とエンジンがかかってくる状態などがその1つです。
クレベリンによると、
作業興奮が発生するのは、
動き始めてから5分~10分程度と言われているので、
「とりあえず5分だけやろうかな」と軽い気持ちで行動すれば、
いつのまにか30分以上たっていた!ということも。
また、動き始めるきっかけは、
机の上を整理したり、ストレッチをするなど勉強以外でも構いません。
以上が、“勉強習慣のつけ方~林田ver.~“でした。
他にも、脳科学者の澤口俊之先生は、
目標値の上下に幅を持たせる『レンジ法』という目標設定の方法をすすめています。
興味がある方は、是非調べてみて下さい。