2021年 4月 11日 改過自新【東進ハイスクール町田校】
【あらすじ】
4月から高校3年生になった「私」。今日は今年度初めての模試を受けに来た。2カ月に1度しかない共通テスト本番レベル模試*。さらに、4月のものは志望校合格に重要な役割を果たすという**。今までの勉強法が正しかったのかを測るためにも、全力で臨みたい。
* 東進では、偶数月に「共通テスト本番レベル模試」を実施している。2カ月に1度行われる模試で実力試し、ということだ。
** たとえ1月の同日体験受験(実際の共通テストと全く同じ問題を全く同じ日に解く試験)で目標点(過去に志望校に合格した先輩が取っていた模試の点数の平均点)に到達していなくても、4月模試で目標点を突破できている人は、できていない人と比べて合格率が高まっている。特にこの4月から高3になった人は、意識して臨みたい模試だ。
会場に着く。おっと、受験科目で教室が割り振られているようだ。私の教室は、と……。
会場は4階のようだ。席につこう。
試験開始まであとどのくらいだろう。時計を探す。
「な……!?」
なんと、教室には時計が設置されていなかった。なんたる失敗。時計など持っていない。これでは、試験中に残り時間が分からないではないか。
一旦落ち着こう。普段通りのスピードで解けば大丈夫なはずだ。今回は時計無しで乗り切ろう。試験開始時刻まではスマホで時間を確認すれば良い。
試験開始は何時だったか。受験票を確認する。
「な…………!?!?」
なんてこった。受験票がない。出発前に家で確認して、そのまま机に置いてきてしまったらしい。受験票にはシール***も付いているのに……。仕方がない、スタッフの人に受験票を忘れたことを申告して相談しよう。
*** 受験票についているQRシールを、当日個人マスターという用紙に貼り付けるのだ。
今回はどうにかなるようにしてくれたようだ。ありがたい。幸いにも黒板に時間割が書いてあったため、試験開始時間は分かる。あと30分あるな。
さて、落ち着くためにも勉強をしよう。過去に間違えた数学の問題を解き直そうか。
「な………………!?!?!?」
筆箱が、ない。昨晩遅くまで勉強をしていたから、机に置いてきてしまったのか。
焦る私。高まる心臓の鼓動。どうする。さすがに筆記用具がなければ模試は受けられない。周囲を見渡す。知り合いはいない。隣の席にはまだ生徒は来ていない。借りることもできない。どうする!?どうすればいいんだ!?
スマホを確認する。試験開始まであと25分。
よし、買いに行こう。
試験開始直前に、時計と筆記用具一式を持って教室に駆け込む私。とても平常心では受験が出来なかった。
これを読んでくれているそこの君。私と同じ過ちは繰り返さないでほしい。
万全の状態で試験に臨み、志望校合格に近づこう。